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2025年9月次運用報告書

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9月は堅調,インフレはそれなりに落ち着き,雇用もそれなりに悪化してきたので,FFレートの一段階利下げがあった. 今月のMyPFは+892万円(+4.72%)増加,2億円目前である. ボラティリティは引き続き落ち着いている.    オルカンのNISA積立以外では米国債券ETFを買い増し,貴金属の勢いがすごい. 9月の配当額は23万2732円.前年同月比+14.11%の増配.直近年間配当305万9834円.配当利回り1.55%.

素晴らしい提案をしよう.お前もボラティリティを推定しないか?

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素晴らしい提案をしよう お前もボラティリティを推定しないか? 杏寿郎,なぜお前が至高の領域に踏み入れないのか教えてやろう ボラティリティを推定してないからだ リスクを管理できていないからだ 自分のとっているリスクを認識できていないからだ リスクを管理しよう,杏寿郎… — マートン太郎 (@eva8hYNvgIKutNT) September 2, 2025  ボラティリティの鬼ことマートン太郎です.Xで上記のようなポストをした以上,ボラティリティの推定の仕方を教えなければなりません.まずはリテラシーレベルとして株価が対数正規分布に従う場合について簡単に手順を説明したいと思います.リテラシーレベルと言っておいて対数正規分布とか何なん,教える気ゼロやろうという声が聞こえてきそうですが,これは雰囲気を伝えるためにやむを得ない用語ですのでお許しください.価格が対数正規分布に従うというのは非常にシンプルで美しい仮定で,ファイナンスの標準理論ではよく採用される仮定になりますので,ある種のベンチマークとしても考えられますし,実際は実務の世界では面倒なのでこの仮定で話がすすめている場合もあります.ある資産価格がどれくらい対数正規分布とズレていて,その場合のボラティリティ推定はどのようになるかなどはアドバンストレベルの記事として書いてみたいというか,すでにあまり説明なしにこのブログではDCC-GARCHモデルやEGARCHモデルを使った分析結果を書いているので,そのあたりをもっとちゃんと説明する機会をもうけようと思っています.  それはさておき,投資家なら誰しも一度は図1のようなリスク・リターン平面をみたことがあるでしょう.縦軸に期待収益率,横軸に収益率の標準偏差(これをファイナンス界隈ではボラティリティ≒リスクとみなします)をとって,各銘柄とかその組み合わせのPFがどの程度リスクをとっていて,リターンが期待きるが可視化してものです.これは単に可視化のためのツールではなく,ある条件の下で,銘柄選択,PF選択というのは,あれこれ複雑に考える必要はなく,ボラティリティと期待収益率と相関で完全に決まり,ボラティリティと期待収益率という2軸の評価に落とし込めるという現代ポートフォリオ理論の舞台になります. 図1:リスク・リターン平面  リスク・リターン...

2025年8月次運用報告書

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8月は前半軟調,後半はジャクソンホール会議など重要イベントがあったが無事通過した感がある. 今月のMyPFは+149万円(+0.795%)増加,8月13日がATHでその後は横ばいだった. ボラティリティは引き続き落ち着いている.   オルカンのNISA積立以外では米国債券ETFを少し買い増し,外国リートも少し買い増し,個人向け国債変動10年を買ったが,まだその分は反映されていない. 8月の配当額は21万2604円.前年同月比+13.98%の増配.直近年間配当302万9214円.配当利回り1.60%.

日本国債イールドカーブの主成分分析とトレード戦略

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  日本国債イールドカーブの主成分分析とトレード戦略 2025年9月の日銀金融政策決定会合では、年内の利上げ再開が市場で意識されています。長期にわたる異例の緩和政策が転換点を迎え、YCC(イールドカーブ・コントロール)終了後の金利水準は急上昇しています。こうした背景のもと、イールドカーブの形状や構造に着目した分析は、政策判断やマーケットセンチメントを読み解く上で極めて有益です。 本記事では、日本国債のイールドカーブに対する主成分分析(PCA)を行い、金利構造の変化をどのように読み解き、トレード戦略に活用できるかを検討します。 図1:日本国債利回りの推移 図1は、期間別(1年債〜40年債)の日本国債利回りの推移を示しています。 利回り水準は2010年代にかけて低下を続け、特に2016年のマイナス金利導入後は超低位で安定していましたが、2023年以降はインフレ圧力と政策正常化を背景に急速に上昇しました。 図2:日本国債のイールドカーブ 図2では、現在から過去15年間の主要な時点(1年前、5年前、10年前、15年前)におけるイールドカーブを比較しています。 現在のカーブは急峻な右上がりで、特に超長期(20年〜40年)の利回りが大きく上昇していることがわかります。 また、2016〜2021年のYCC(イールドカーブ・コントロール)下では10年債利回りが強く抑制され、平坦化された構造が観察されました。 図3:主成分ベクトル 図3は、利回りの変化を第1〜第3主成分に分解した際の固有ベクトルを示します。 第1主成分 :全期間にわたってほぼ同符号であり、"利回りの水準(Level)"を表す 第2主成分 :短期と長期で符号が逆転し、"傾き(Slope)"を示す 第3主成分 :中期ゾーンが逆符号となり、"曲率(Curvature)"(凹凸の形状)を示す 図4:主成分の寄与度 図4は、各主成分が全体の分散に対してどれだけ寄与しているかを示しています。 第1主成分 が約95%を占めており、利回りの変動は主に水準の変化で説明できる 第2・第3主成分 はそれぞれ数%未満で、傾きや凹凸といった形状変化に対応する よって、カーブの微細な歪みは小さな割合ながら、戦略的...

2025年7月次運用報告書

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 2025年7月は貿易摩擦・財政不安・地政学リスクの懸念は残しつつも,株式市場は堅調だった.今月のMyPFは+947万円(+5.28%)増加,ATHを更新した. ボラティリティは引き続き落ち着いてきて,じわじわと上昇する展開が続いている.   オルカンのNISA積立以外では指値で僅かばかりの米国債券ETFを買い増したのみ.SBI口座内の現金が増えた分,現金・国内債券比率が少し増えた.  7月の配当額は15万3120円.前年同月比+16.81%の増配.直近年間配当300万1472円.ついに年間配当が300万円を突破.配当利回り1.59%.

2025年6月次運用報告書

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  2025年6月は世界的な金融政策の転換期だった.日本では6月最終日に日経平均株価が4万円台を回復,企業業績は堅調,内需株へ資金が流入した.米国では利下げ観測が強まり,日米金利差の縮小により円高が進行した.またトランプ政権の関税政策に対する懸念が後退し,株式市場はV字回復をみせた.仮想通貨市場では個人投資家の関心が薄れる一方機関投資家の参入が加速した. 今月のMyPFは+574万円(+3.3%)回復,年初来プラ転した.ATHまであと少し. ボラティリティは引き続き落ち着いてきている.  現金・国内債券をもうちょい増やしたい. 6月の配当額は50万1269円.前年同月比+8.28%の増配.直近年間配当297万7782円.配当利回り1.66%.

2025年5月次運用報告書

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5月もまだまだ米国の関税政策に振り回された.金融市場では,FRBや日本銀行が金融政策を据え置き,当面は経済指標や関税問題の動向を見極める姿勢を示したため,株式市場は4月よりはよかったが,景気よく上がるまでには至っていない. 今月のMyPFは+876万円(+5.31%)と回復したが,まだ全値戻しとはいかない. ボラティリティがちょっと落ち着いてきた. 現金・国内債券はもうちょっとあっていいかも.ビットコインは上がってしまったので買い増しは停止. 5月の配当額は30万2186円.前年同月比+20.46%の増配.直近年間配当293万7952円.配当利回り1.69%.