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2025年8月次運用報告書

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8月は前半軟調,後半はジャクソンホール会議など重要イベントがあったが無事通過した感がある. 今月のMyPFは+149万円(+0.795%)増加,8月13日がATHでその後は横ばいだった. ボラティリティは引き続き落ち着いている.   オルカンのNISA積立以外では米国債券ETFを少し買い増し,外国リートも少し買い増し,個人向け国債変動10年を買ったが,まだその分は反映されていない. 8月の配当額は21万2604円.前年同月比+13.98%の増配.直近年間配当302万9214円.配当利回り1.60%.

日本国債イールドカーブの主成分分析とトレード戦略

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  日本国債イールドカーブの主成分分析とトレード戦略 2025年9月の日銀金融政策決定会合では、年内の利上げ再開が市場で意識されています。長期にわたる異例の緩和政策が転換点を迎え、YCC(イールドカーブ・コントロール)終了後の金利水準は急上昇しています。こうした背景のもと、イールドカーブの形状や構造に着目した分析は、政策判断やマーケットセンチメントを読み解く上で極めて有益です。 本記事では、日本国債のイールドカーブに対する主成分分析(PCA)を行い、金利構造の変化をどのように読み解き、トレード戦略に活用できるかを検討します。 図1:日本国債利回りの推移 図1は、期間別(1年債〜40年債)の日本国債利回りの推移を示しています。 利回り水準は2010年代にかけて低下を続け、特に2016年のマイナス金利導入後は超低位で安定していましたが、2023年以降はインフレ圧力と政策正常化を背景に急速に上昇しました。 図2:日本国債のイールドカーブ 図2では、現在から過去15年間の主要な時点(1年前、5年前、10年前、15年前)におけるイールドカーブを比較しています。 現在のカーブは急峻な右上がりで、特に超長期(20年〜40年)の利回りが大きく上昇していることがわかります。 また、2016〜2021年のYCC(イールドカーブ・コントロール)下では10年債利回りが強く抑制され、平坦化された構造が観察されました。 図3:主成分ベクトル 図3は、利回りの変化を第1〜第3主成分に分解した際の固有ベクトルを示します。 第1主成分 :全期間にわたってほぼ同符号であり、"利回りの水準(Level)"を表す 第2主成分 :短期と長期で符号が逆転し、"傾き(Slope)"を示す 第3主成分 :中期ゾーンが逆符号となり、"曲率(Curvature)"(凹凸の形状)を示す 図4:主成分の寄与度 図4は、各主成分が全体の分散に対してどれだけ寄与しているかを示しています。 第1主成分 が約95%を占めており、利回りの変動は主に水準の変化で説明できる 第2・第3主成分 はそれぞれ数%未満で、傾きや凹凸といった形状変化に対応する よって、カーブの微細な歪みは小さな割合ながら、戦略的...