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東証ETF2255と180Aの乖離

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 米国のインフレはなかなかおさまらず,マーケットが期待してきた利下げは遠のくばかりである.アセットアロケーション的は株式比率が大きくなり,債券の比率が足りないので,買い増しリバランスの一環として債券ETFの購入が続いている.円安なので新規でドル買いする気になれず,ドル資産からのインカムでドル建ての債券ETFを買い増ししているのだが全然足りないので,結局東証ETFでも米国債ものを買っている. いよいよ利下げとなった時にキャピタルゲインを期待できる長期債のETFであるTLTやEDVが人気を博している.東証ETFでもTLTの為替ヘッジ有り版である2621が債券ETFの中では人気があるようだ.2023年11月にはTLTの為替ヘッジ無し版の2255,2024年4月にはEDVの為替ヘッジ無し版である180Aが上場した.ちなみにこの2つの東証ETFはTLTとEDVの連動指数とほぼ同等の指数を採用しているにすぎず,厳密には東証版TLTや東証版EDVとは言えない. 東証ETFの問題点は一部の超人気銘柄を除いて,その不人気さゆえ,(売値と買値の)スプレッドと(市場価格と1口あたり純資産(Net Asset Value: NAV)の)乖離が大きいことにある.実際180Aはまだ10日間のデータしかないが,市場価格がNAVに対して明らかに割高である(図2).これでは積極的に買おうとは思わないが,信託報酬は安く長期保有にはいいので,悩ましいところである.値動きは割とあるので,今のところ指値を下の方に置いて少しずつ買っている. ETFのしくみ上はこの状態は長くは続かないはずである.というのも機関投資家にとっては裁定機会であり,ETFを設定する(ETFと同じ構成銘柄の現物を買ってきてETFとして割高な市場価格で売る)インセンティブがあるからである.しかし現状乖離があるということはETF設定のコストが裁定取引から得られる利益を上回っているのかもしれない. 2255は去年の11月の上場以来買い増しを続けて現在8240口(約170万円)保有している.しばらくはこっちを中心に買っていって,分配金を受け取りつつhigher-for-longerの耐え難きを耐え忍び難きを忍び,我がポートフォリオに万世の太平を開かんと欲すところでございます. 表1:2255と180Aの比較 図1:2255の市場価格と1...

2024年3月次運用報告書

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2024年も第一四半期が終ってしまった.1月と2月とは違って3月は前半不調だったが後半持ち直して結局プラスだった.この四半期で約2300万円の資産増(+16.8%)と凄まじい伸びだった.  外国債券を米国ETFと東証ETFの両方で買い増しているが,株の増加分に見合う程ではない.暗号資産と貴金属どちらも好調でそれぞれPF占有率は3.05%と4.72%. 今月の配当は23万1542円(税引き後).前年同月比+18.3%,直近1年配当額は237万7795円(税引き後)でPFの配当利回りは1.45%となった.